【入学検討者向け】通信制大学と通学制のちがいは何?通信大学生がわかりやすく解説します!

通信制大学と通学制とのちがい

こんにちは、ひろしです。
今回は大学における「通学制」と「通信制」のちがいをわかりやすく解説します。

通学制と通信制で学修内容は変わるの?
単位の取り方の違いはあるの?
就職面接時の見られ方は?

これらの疑問にお答えします!
この記事は通信制大学と通学制の違いが知りたい方と入学検討されている方向けの内容です。

この記事を読んでわかること

通信制大学と通学制の大学のちがいがわかります。

ではどうぞお読み進めください。

目次

1.学修の違いについて

学修の違いについて

1-1.選択科目

同じ大学の同じ学部であれば通信制と通学制で科目は基本的には同じです。
通信制にのみある科目と、通学制にのみある科目も存在します。

例えば日本大学の場合は、通信教育部分理学部(通信制)と分理学部(通学制)で同じ「日本史入門」という科目があります。
この場合、それぞれ担当教授が違うため授業の進め方や題材に違いはでますが、日本史の学修内容自体は同じものとなります。

通信制にのみある科目と通学制にのみある科目は大学のシラバスを見ることで確認できます。

事前調査したい場合は「◯◯大学分理学部 履修科目」や「◯◯大学 通信 履修科目」などでインターネット検索するのが良いです。

大学から一般公開されている科目一覧を確認することができます。

1-2.勉強方法

通信制通学制
対面授業
オンデマンド授業
自宅で予習復習
昼間スクーリング
地方スクーリング
夜間スクーリング
夏期スクーリング
○:あり 空白:なし

・対面授業

勉強方法の大きな違いは「対面授業かそうでないか」です。

通学制は原則対面授業を行っており、実際に大学の各学部校舎に通学して学修します。

一方、通信制は原則自宅学修となります。
自宅でテキストとシラバスをもとに自習するスタイルが一般的です。

・オンデマンド授業

オンデマンド授業は通信制と通学制両方に採用されている勉強方法です。

昨今のコロナウイルスまん延予防により、通学制のオンデマンド授業が増えてきています。

今後は通信制、通学制共にオンデマンド授業やメディア授業が増えてくる可能性は高いです。

・自宅で予習復習

通信制通学制ともに自宅で予習復習することは必要です。
理由は、通信制と通学制の科目の多くは予習課題と復習課題が設定されているためです。

予習課題が完了していることを前提として次回授業が進むため、必然的に自宅勉強が必要となります。

またレポート課題は授業内容+αの内容になっていることがあります。
この場合は自身で参考書籍を読みながらレポート作成を進める必要があります。

なお、社会人通信大学生は毎日勉強が必須というわけではありません。
理由が気になる方は関連記事をリンクしますのでこちらを併せてお読みください。

・中間 地方 夜間 夏期スクーリング

各種スクーリングは通信制独自の勉強方法です。

各種スクーリングは大学の校舎に通学して講義受講するケースと、自宅でオンデマンド授業になるケースの2種類があります。

大学の校舎に通学して講義受講する場合が、決まった日程で通学する必要があります。

一方オンデマンド授業の場合は、授業動画配信日から2〜3日程度期限がある場合が多いです。

「仕事から帰宅後にオンデマンド授業を受講する」といった勉強方法が可能です。

1-3.単位評価

通信制通学制
授業評価
授業毎テスト
レポート
試験
追試験
○:あり 空白:なし

・授業評価

原則、通信制も通学制も授業に出席することで評価がされます。

また授業出席に加えて教授からの質問への回答を行うことで授業評価が上がるケースがあります。

能動的に授業参画することが授業評価に繋がります。

・授業毎テスト

通信制も通学制も授業の最後に小テストが出題されるケースが多いです。
授業後のテスト実施とその点数によって評価
されます。

小テストの内容は基本的にその授業内容を踏襲します。
しっかりとノートを取りながら授業参加しているならば満点が取れる内容となっています。

小テストを重要視する教授は多いです。
全回授業出席+全回小テスト実施が単位取得の第一歩です。

・レポート

レポート作成は通信制通学制ともに必要です。

なおレポート課題の出題頻度は科目によって異なります。
例えば、授業5回分のまとめとして1つのレポート課題が出るといったケースがあります。

また通信制の場合、大学によっては試験を受ける前にレポート提出が必須になるケースがあります。

例えば日本大学通信教育部の場合はリポート2部作成することが試験を受ける条件となっています。

レポートの字数は1,600〜2,000字が一般的です。
作成方法は①手書き提出②データ提出の2種類あり、大学と科目によってルールがそれぞれ異なります。

・試験 追試験

通信制通学制ともに科目ごとに試験があります
科目授業を全回終えた後に出題される試験結果をもとに単位判定されます。

試験の出題範囲はそれまでに受講した授業内容に準ずるものとなっているため、
しっかりと授業を受けていれば合格が可能なレベルとなっています。

追試験は通学制のみの制度です。
何らかの理由により試験が受けれなかった場合に追試験を受けることが可能という制度です。

2.入学試験の違い

入学試験の違い

2-1.入学者選抜の種類

通信制通学制
一般選抜
学校推薦型選抜
総合型選抜
願書作成
○:あり 空白:なし

・一般選抜 学校推薦型選抜 総合型選抜

これらは全て通学制の大学に入学する際にのみ実施する「入試」です。

入試の種類は一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜があります。
また国立大学と私立大学で入試の形式に違いがあり、入試に挑む場合は事前調査が必要です。

通信制大学入学時は入試がありません。
願書作成と入学理由を書いたレポートを作成するのみで入学が可能です。

・願書作成

願書の作成は通信制と通学制両方ともに必要です。

通信制は願書を作成して諸手続きを済ませれば原則入学資格を得ることができます。
願書提出に併せて入学理由を約2,000字ほどで作成し提出が必要となる大学が多いです。

通信制の場合は入試がないため、この入学理由レポートの提出と諸手続きの完了を以って入学許可が出されます。

2-2.入試対策

通信制通学制
入試対策
○:あり 空白:なし

入試対策は通学制のみ必要です。
理由は通信制大学入学時は入試を実施しないためです。

通学制の大学入学にはまず各大学の偏差値に見合った学力をつける必要があります。

入試対策は①予備校②過去問題集(通称赤本)を使用して勉強する、というケースが多いです。

3.卒業後の社会的な立ち位置のちがい

卒業後の社会的な立ち位置のちがい

3-1.社会的な見方

通信制通学制
最終学歴大卒大卒
大卒応募応募可能応募可能
履歴書通信教育部(例)と記載所属学部を記載
見られ方通学の理由特になし

・最終学歴

通信制通学制ともに最終学歴は大卒(学士)です。

ケースによりますが通信制と通学制で卒業後の社会的な立ち位置の違いはほとんどありません

・求人募集への応募・履歴書

通信制通学制ともに「大卒以上」の求人募集に応募ができます
ただし通信制の場合は履歴書に「◯◯大学通信教育部(例)」と所属学部名を記載する必要があります。

これは通学制の場合も所属していた学部名を記載するため考え方自体に違いはありません。

・人からの見られ方 面接での見られ方

通信制と通学制で人からの見られ方にちがいが出るいう事はあまりありません

理由は以下の3点です。
①学歴社会ではなくなってきているため学歴の話題にあまりならない
②学歴の話題でも「通信制か通学制か」といった事まで話題にならない
③話題になった場合はいろいろ聞かれる事はあるが偏見に至るようなことはない

いろいろ聞かれる理由は通信制の学生数が少なくめずらしいからです。

ただし企業面接時は通信制大学の通学理由を聞かれるケースが多いです。
この場合はしっかりと通学理由を伝えましょう。
面接官は学習意欲を評価し高評価につながるケースがあります。

◯この記事のまとめ
通信制は自宅学修、通学制は対面授業がメイン
卒業後の社会的な立ち位置はそこまで違いはない

いかがでしたでしょうか。
通信制と通学制の違いをご紹介しました。

今後も皆様の役に立つ有益な情報を記事にします。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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